column 買取店の経営に必要なことは?買取店の経営に成功する4つの秘訣
目次
最終更新日:2024年10月1日
買取店の経営は儲かるという話を聞いたことはありますか?
リユース業界(買取業界)は不況に強いとされており、実際に右肩あがりに業績を伸ばしている店舗も多く存在します。
しかし、当然ながら買取店をオープンすれば誰もが経営に成功するというわけではありません。
この記事では、買取店の経営に必要なことや成功の秘訣について紹介いたします。
買取店の開業に必要なこと
買取店を開始する際に必要な開業資金は600万〜1,000万とされています。
買取ビジネスが他のビジネスと異なる点は、買取店舗を開業したらすぐにお客様の品物を買い取るための現金が必要になることです。
他のビジネスでも仕入れは必要ですが、ほとんどのビジネスでは掛取引を行うことが可能です。
つまり、仕入(又は発注)をした時点では代金を支払う必要がないということです。
しかし、買取店の場合お店をオープンしたらすぐに、お客様が買取を希望される品物を査定し、品物を現金で買い取らなければなりません。
また、買取店の場合、買取=仕入れ、売却=売上となりますので、お店の売上はお客様から買い取った品物を売却した時に初めて発生します。
よって、お店の利益が確定するまでには、一定の時間が必要になるのです。
買取店として開業し、経営を継続するには、開業資金だけではなく当面の運転資金を確保しておく必要があります。
買取店舗の経営に必要なこと
買取店の経営においてもコスト管理は重要です。
買取店は現金での支払いが先行するビジネスなので、安定した経営をするためには必要な経費をきちんと把握し、管理することが大切です。
買取店の経営では、主に次のような経費が発生します。
・賃料
・光熱費
・通信費
・広告宣伝費
・警備費
・人件費
・雑費
買取専門店を開業する場合には、比較的狭い店舗でも営業が可能なため、物件の賃料を抑えることができます。
ですが、買取から販売までを行う買取店の場合、店舗物件の立地や広さによっては高額な賃料が毎月必要になります。
また、買取店舗を新たにオープンしたとしても、すぐに安定した集客が見込めるわけではありません。
お店の認知度を上げ、多くのお客様に来店していただくためにも、開業からしばらくの間は十分な広告宣伝費を確保しておきたいところです。
小さな店舗や買取専門店であれば、買取店の経営は1人でも始めることができますが、例えばショッピングセンターなどに出店する場合には定休日がないことも多く、契約によっては365日営業しなければならないこともあります。
そのため、いずれ従業員を雇うようになれば、人件費の確保も必要です。
買取店の経営では、お客様から持ち込まれた品物を買い取るための資金(仕入れ)に加えて、このような経費が必要になります。
買取店としての開業を検討する際は、経営が軌道に乗るまでの運転資金を十分に確保し、コスト管理を入念に行うことが大切です。
買取店舗の経営に成功する3つの秘訣
次に買取店の経営を安定させ、成功へと導くためのコツについて解説します。買取店として経営を始めるなら、成功の秘訣ともいえる次の4つのポイントをおさえておきましょう。
接客スキルを身につける
買取店の経営に成功する1つ目の秘訣は、お客様の目線に立った接客スキルを身につけることです。
買取店舗の接客の難しさは、「お客様が予想している品物の価値と買取店が査定する品物の価値は、ほとんどのケースで一致しない」という点にあります。
年数が経過しても価値の下がらない(下がりにくい)品物もありますが、ほとんどの品物は購入から年数が経てば経つほど、その価値は下がります。
筆者もそうですが、自身が購入したその瞬間の印象や高揚感が強く残っており、時が経過した後の商品価値ギャップにショックを受けることも少なくありません。
愛用していた品物、思い出のある品物、本当なら売りたくない品物…お客様によってその品物へのストーリーは本当に様々です。
この想いへ寄り添い、売却に至った経緯よりも、購入に至った経緯や日常的な使い方などを伺い、誠意をもって買取価格の説明を行いましょう。
小規模な経営から始める
買取店の経営に成功する2つ目の秘訣は、経営を小さく始めることです。
買取専門店の場合、買い取った品物を販売するスペースを作る必要がないので、小スペースで営業を始めることが可能です。
店舗が小さければ家賃を抑えることができますし、オーナー1人でも経営が可能です。
買取店として安定した経営を続けるためにも、小規模な経営から始め、事業が軌道に乗ったら拡大を目指すというやり方がおすすめです。
現場を熟知する
買取店の経営に成功する3つ目の秘訣は、現場を蔑ろにせず、しっかりと熟知することです。
当社WAKABAフランチャイズの成功店舗における共通項はオーナーが現場を尊重し、優先順位を高くしていることです。(現場に出ず、経営のみで成功している方も勿論いらっしゃいます)
買取スタッフとして前線に出ることも大事ですが、お店の前を通過する方の属性、来店されるお客様の属性、接客スタッフのトーン、のぼりや看板等の配置など、自分の店舗を俯瞰して見ることで改善案やアイデアが出てくるはずです。
買取という仕事を愛する
最後の4つ目は、月並みなものかもしれませんが、この買取という仕事に情熱を注ぎ込むことです。
ブランドや時計、貴金属を好きになるというよりも、買取業とは何のために存在するのか突き詰め、社会貢献度の向上を目的に、ありったけの情熱を仕事にぶつけます。
少々視点が変わりますが、当社WAKABA店舗のリピーター様は全体の何割いらっしゃると思いますか?
割合の高い店舗で実に来店者数の50%がリピーター様です。
これは、偶然やキャンペーン施策によるものではありません。
買取を通じ、小さな幸せを積み重ねたことによって実現したものです。買取価格の満足度だけでは絶対に到達できない数値です。
仕事は当然ながら収入が第一ではありますが、収入と同等にこの買取業に情熱を持ち、お客様へ小さな幸せを提供してあげて下さい。
あなたに見てほしい。あなたに買ってほしい。そう言っていただけるだけで、買取業という仕事の価値観は変わるはずです。
最後に
買取店の経営に成功する4つの秘訣。ということで偉そうに書かせていただきましたが、ある意味では当たり前のことなのかもしれません。
買取店の成功は、7割が立地(場所)という言葉を耳にしますが、半分本当で半分は間違いです。
完璧な立地条件でも閉店してしまうこともあれば、悪条件であっても大成功する店舗があるからです。
欠けてはならないのは、オーナーの情熱。
物件は指数や過去データから成功の「確率」を導けるかもしれませんが、情熱は数値化できません。
数値化できないからこそ、上限がないからこそ、最も取り組むべき要素であると筆者は考えています。
暑苦しいかもしれませんが、このような方とお会い出来ること、共にお仕事ができることを心から感謝しております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。